ギターのドレミの位置や、練習方法が知りたい初心者の方へ。
ギターである程度コードが弾けるようになってきた方は、次に挑戦するのは「フレーズ」になります。
ギターの醍醐味はやっぱりかっこいいギターソロや泣きのフレーズではないでしょうか!!上手く弾けるようになるには、まず「ドレミ」の練習が重要になってきます。
この記事では、音楽講師のDaisukeが、ギター演奏の中でも一番注目される「ギターソロ」への入門編として「ドレミ」の位置やドレミの弾き方の練習方法をお伝えします!
たかがドレミ、されどドレミでありしっかり弾けるようにすることでいろいろなフレーズが弾けるようになります!
まずは私、Daisukeの自己紹介
どうも、音楽講師のDaisukeです。
現在私は作曲・編曲・DTM・ギターレッスンの講師及び職業作家として活動しております。
私の詳しい経歴は、以下をご確認下さい。
ギターソロとは??
ギターの演奏方法にはいくつかの種類があります。
その中でもギタリストが一番目立てる演奏、もしくは主役になる演奏が「ギターソロ」になります。
ギターソロとは楽曲の中で自分が主となるメロディーを弾くことになります。
こちらX japan 「ENDLESS RAIN」という楽曲ですが、私が初めて覚えたギターソロになります。
こちらの3:40あたりからがギターソロというものになります。
このように一般的な楽曲では、おおよそ2番のサビ、もしくはDメロの後くらいから始まることが多いですね!!!
ギターを始める動機として「かっこいいギターソロを弾いて目立ちたい!!」という方も多いでしょう。
ギターソロを弾くためには、思った通りのメロディーを弾けるようにすることが課題になります。そのための基本が、ピアノでも一番最初に習う「ドレミ」となります。
ギターソロの基本である「ドレミ」の位置と指使い
では、ギターにおけるドレミを練習してみましょう!
ピアノでのドレミはみなさん割とすぐに弾ける方が多いと思われますが、ギターではどうでしょうか?
ギターの指板上におけるドレミの基本位置を確認してみましょう。
ギターのドレミの基本位置
- ド=5弦3フレット
- レ=5弦5フレット
- ミ=4弦2フレット
- ファ=4弦3フレット
- ソ=4弦5フレット
- ラ=3弦2フレット
- シ=3弦4フレット
- ド(オクターブ上)=3弦5フレット
となっています。
まず最初にこの指板上のドレミの位置を覚えましょう。
ギターのドレミの基本的な弾き方
ドレミの位置を覚えたら指定された指で弾いてみる
ドレミの場所を覚えたら実際に指定されている指使いで弾く練習をしてみます。
- ド=中指
- レ=小指
- ミ=人差し指
- ファ=中指
- ソ=小指
- ラ=人差し指
- シ=薬指
- ド(オクターブ上)=小指
となります。
基本的な運指として
- 2フレット=人差し指
- 3フレット=中指
- 4フレット=薬指
- 5フレット=小指
という指使いで弾くと、負担なく一番スムーズにドレミが弾けるようになります。
経験談
ギター初心者の方に多いパターンが、小指を使わずにどんどん練習してしまうことです。
私もギターを始めてしばらくの間、小指をあまり使わずに弾いていました。
ある程度は弾けるようになったのですが、途中で小指で弾けないフレーズがあることに気づきました。
そこから小指を使えるように癖を修正するのがとっても大変でした・・・
最初のうちからこの運指のように、小指を使う練習をしておけば後から苦労することがなくなります!しっかりと小指も使ってドレミを弾いていきましょう!!!
オクターブ上のドレミも弾いてみる
基本ポジションでのドレミが弾けるようになってきたら、次にオクターブ上のドレミを弾いてみましょう。
オクターブ上のドレミの位置
- ド=3弦5フレット
- レ=3弦7フレット
- ミ=2弦5フレット
- ファ=2弦6フレット
- ソ=2弦8フレット
- ラ=1弦5フレット
- シ=1弦7フレット
- ド(オクターブ上)=1弦8フレット
オクターブ上のドレミの弾き方
- 5フレット=人差し指
- 6フレット=中指
- 7フレット=薬指
- 8フレット=小指
各弦のスタート音
- ド=3弦5フレット
- ミ=2弦5フレット
- ラ=1弦5フレット
ソロフレーズの基本は「歌」のように弾くこと!!!
ギターソロを弾くときにギタリストはどのような思考で弾いていると思いますか?
もちろん音楽のジャンルや表現方法により色々な思考がありますが、最初に取り組むべきは「歌うように弾く」ことです。
私はギターソロのフレーズを考える際、最初に考えることは「聴いて歌えるフレーズ」を作ることです。
ギターソロも歌と同じように、聴く人の心を動かし記憶に残したいと思っています。
経験談
私が中学生の頃、X JAPAN「Say Anything」という曲のギターソロに心を撃ち抜かれました。
2番サビ後からの盛り上がる大サビ(Dメロ)の後から、ギターが歌うかのように入ってきます。
こういうギターソロを聴くと、メロディがしっかりと記憶に残り何度聴いても泣けてきます。笑
人の心を動かすようなギターソロを弾けるようになってくださいね!!!
早いフレーズの連続の場合はどうする?
もちろんギターソロは歌うフレーズばかりではなく、ものすごく早いフレーズの連続なんていうこともあります。
そういったフレーズも、やはり「歌うフレーズ」が弾けるようになってからチャレンジすることが望ましいと考えます。
ギターソロを歌のように弾くために
歌をイメージしてもらうと分かりますが、ギターソロを歌のように弾くためには
- 音程を正しく間違えずに弾くこと
- 音が途切れることなく繋がって聴こえるように弾くこと
- 歌うように抑揚(強弱)や表現力(色々なギター奏法)を足して弾くこと
といった心構えが必要になってきます。
ではどうやったら音を繋げてフレーズを弾けるようになるのでしょうか。
次からの章でそのコツを見ていきましょう。
音を繋ぐコツその①指を離さず弾いていく
音を繋げてギターフレーズを弾くために最初に練習するべきポイントは「指を離すタイミング」を気にすることです。
音を繋げて弾くためには、次の音が出るまで今弾いている音を切ってはいけないということになります。
つまり次の音を鳴らすギリギリまで、「指を離さずに弾いていく」ように練習します。
先ほどのドレミを「指を離してしまったパターン」と「指を離さず弾くパターン」で聴き比べてみましょう。
次の音を鳴らす前に指を離してしまったパターン
次の音を鳴らすまで指を離さず弾くパターン
いかがでしょうか。
指を離して弾いていると、音がプツプツ切れてメロディに繋がりがなくなってしまうのが分かります。
こうならないために、できるだけ次の音を鳴らす寸前までしっかり押さえ続ける弾き方を身につけていきましょう!!!
チェックポイント
次の音を弾く弦が異なる場合、弾いている音の指を離すタイミングが遅れてしまうと音が濁ってしまいます。
次の音を弾くときには、鳴らしている音を切ることが必須です。
音を繋げることに意識が行き過ぎると、逆にこういった濁りになることもあります。
あくまで次の音を弾く直前に前の音は切る。それを忘れず弾いてくださいね!!
音を繋ぐコツその②押さえると同時に弾く
先ほどの指をギリギリまで離さずに弾くことと同じくらい重要なのが「弦を押さえるのと同時に弾く」ことです。
例えば同じ弦で次の音を弾く場合、当然ですが弦を押さえた時点で前の音は消えてしまいます。
つまり、押さえてから弾いたのでは音が途切れてしまうということです。
こちらも例として「押さえてから弾くパターン」と、「押さえるのと同時に弾くパターン」を比べてみましょう。
弦を押さえてから弾いた時のドレミ
弦を押さえるのと同時に弾いた時のドレミ
いかがでしょうか。
押さえてから弾いた場合、音が途切れ押さえた時の余計な雑音まで聴こえてしまいます。
こうならないためにも、「弦を押さえるのと同時にピックで弾く!!」を意識して弾いてみてください。
弾く弦が異なる場合
弾く弦が異なる場合でも、メロディを弾く場合は押さえるのと同時に弾くようにしてください。
押さえてから弾くまでタイムラグがあると、余計な音が出てしまう可能性があります。
音を繋ぐコツその③しっかり指を立てて弾く!
そしてもう一つ音を繋げて弾くコツとして「指を立てて弾く」ことが大切です。
こちらはどちらかというと「綺麗に音を出してメロディを弾く」ために重要なことです。
指が寝た状態でギターフレーズを弾くと、寝ている指が他の弦に触れてしまい雑音の原因となります。
また、指を立てて正しいフォームで弾くと、指の動きも安定し結果的に効率よくメロディを弾くことができるようになります。
こちらも「指が寝ているパターン」と「指を立てているパターン」でドレミを見比べてみましょう。
指が寝ている時のドレミ
指を立てている時のドレミ
見た目も指を立てている方が綺麗ですね!!
指を立てた方が実際には弾きやすく、他の弦にも触れないため、綺麗に音が鳴らせます。
ギター初心者の時から綺麗なフォームで弾ければ、癖もつかず効率よく弾けますのでぜひ意識しながら弾いてください!
経験談
私は最初指を立てることを知らず、指が寝ている状態でギターソロを練習していました。
長年そうしてきたため、その癖を直すために相当な時間を費やしました・・
練習することは大事ですが、間違った練習を後から修正するにはかなりの時間を要します。
そうならないためにも、綺麗な指のフォームをきちんとイメージしながら練習しましょう!!!
「かえるのうた」や「きらきら星」をドレミで弾いてみる
音を繋げて弾けるようになってきたら、実際に「ドレミ」で弾けるメロディを演奏してみましょう。
例えばみなさんがよく知っている
- 「かえるのうた」
- 「きらきら星」
がドレミだけで弾ける練習曲としてはオススメです。
かえるのうた 通常キー
きらきら星 通常キー
どちらの曲もメロディはみなさんご存知だと思いますので、口ずさみながら弾いてみてください。
先ほどの「音を繋げて弾く」こと、歌うメロディのように滑らかに弾くことを意識してみましょう。
基本ポジションのドレミで弾けるようになったら、オクターブ上でも弾いてみましょう。
かえるのうた オクターブ上
きらきら星 オクターブ上
オクターブが変わると、運指も変わるため最初は弾きにくいかもしれません。
ギターの指板上には多くのドレミポジションがありますので、こうしたポジションの違う運指にも少しずつ慣れていきましょう!
ギターソロへの運指強化「クロマチック練習」
ギターフレーズを弾けるようにするためには、フレーズを弾く「指作り」が必要になります。
そのためのトレーニングとして「クロマチック練習」というものがあります。
スポーツで例えるといわゆる「筋トレ」と同じで、ギター指にするための基礎作りだと思ってください。
楽譜「クロマチック運指」
では具体的にクロマチックを弾いてみましょう。
クロマチック運指練習方法ステップ①
メロディに特に意味はなく、単純に指を鍛えるために一つずつ丁寧に弾いていきます。
このクロマチック練習を、ギターを弾き始める前のウォーミングアップとして毎回弾くのもよいでしょう。
最初は弾きにくいと思われますので、ゆっくりのテンポで確実に音を出すことを意識して弾いてみてください。
ある程度弾けるようになってきたら、徐々にテンポを上げていきます。
チェックポイント
先ほどの「音を繋げて弾く」ことを念頭に置きながらクロマチックを練習してみてください。
音を繋げて、指をしっかり立てて弾くと意外と難しいです。。
音の羅列のクロマチックですがメロディに聞こえるように弾けたら、ギターフレーズはもう結構弾けるようになっているはずですよ!!
クロマチック運指練習方法ステップ②
クロマチックフレーズに慣れてきたら、この練習をステップアップさせていきます!!!
先ほどまで弾いていたものが「ステップ1」とすると、「ステップ2」は「小指を弾き終わるまで指を離さず弾く」になります。
具体的に動画でやってみます。
人差し指、中指、薬指を弾いても隣の弦に移動するまで離さずクロマチックを弾いていきます。
1弦まで上昇していき、下降は行わなくて大丈夫です。
こうすることで、指がバタバタと無駄な動きをする通称「バタつき」を予防する練習になります。
この練習をすることで、結果的に指が離れず音が繋がって弾けるようになります。
とても大事な練習ですので、根気よく練習量を積み重ねていきましょう!
「ステップ2」ができるようになったら、次は最終段階「ステップ3」を弾いてみましょう。
クロマチック運指練習方法ステップ③
弾き方はこのようになります。
スタートはステップ2と同様ですが、隣の弦に移動するところから違いが出ます。
原則として「次の音を弾く指しか離してはいけない」というルールでクロマチックを弾いていきます。
こちらも1弦まで上昇していき、下降は行わなくて大丈夫です。
経験談
このクロマチックステップ3は私も結構苦労しました・・笑
思っている指とは違う指が動いてしまったり、指が指板から離れてしまったりで相当練習した記憶があります。
ステップ3が弾けるようになると、指のバタつきも相当なくなりスムーズな運指ができるようになります!
最初からできなくても大丈夫なので、徐々に練習してできるようにしていきましょう!!!
最後に
ギターフレーズを歌うように弾くためには、しっかりと音を繋げて弾き、運指も強化する必要があります。
当然すぐにできるようにはなりませんが、練習していくうちに弾ける手になっていきます。
「あきらめずに弾くこと」
これが本当に大事です!
誰でも心に残るギターソロが弾けるようになりますので、楽しみながらしっかりとドレミ練習を継続していきましょう!!!!