DTMの普及により今誰でもできる身近なものとなった楽曲制作。
その楽曲制作において基本となる作業は
・作詞
・作曲
・編曲
・演奏録音(実演)
この4つを作り出すことであり
全てが揃って楽曲が完成となります。
この中で実は最も難しく
経験値や知識が必要となるのが
「編曲」
というものになります。
・編曲の定義とは?
編曲というのは、基本的に元々ある歌のメロディ、歌詞に対して
イントロや構成、楽器演奏のパターンなどを構築する作業のことを指します。
作曲は歌のメロディを作ることとなり、
編曲の場合は基本的にできている歌メロは変えることはありません。
コード進行に関しては変えることもありますが、
その際は作曲者と相談の上となります。
編曲はあくまで既にある歌詞・メロディを楽曲として彩ること
であります。
現代は作曲と同時に編曲をおこなっていくケースが増えており
作曲者と編曲者が同一になっている楽曲が増えています。
そのため編曲の定義が曖昧になりがちですが
編曲家の仕事はそういったこととなります。
・実際に行う編曲家の作業とは?
では具体的に編曲家が行う作業とはどういったことなのかというと
1、楽曲全体の構成を考えて決めていく(イントロや間奏など含めフル尺としての楽曲を構成する)
2、各楽器の演奏方法を考え決めていく(楽曲に入れる全ての楽器の構築は編曲家が行う)
3、楽器演奏や歌の譜面を作成する(コード譜とメロ譜はほぼ必須。弦楽などある場合は演奏用譜面も必要になる)
4、実際に楽器を演奏する、もしくは打ち込みにより全ての楽器を入れていく(演奏家に弾いてもらう依頼なども編曲家の仕事)
5、歌のレコーディングのディレクションをする(実際にレコーディングに立ち会い歌い方の指示出しなど行う)
6、歌のハモリやコーラスパートを考え実際に歌をレコーディングしてもらう
7、全てのレコーディングや打ち込み完成後、データをまとめてMIXする(基本はレコーディングエンジニアへデータを渡しMIXをチェックする)
このようなことをすることとなります。
見ただけで多いですね・・・汗
作詞や作曲よりも圧倒的に仕事量が多いのが編曲家。
しかし、楽曲の世界を構築できるのは編曲家であり
全てを任されるのでやりがいがある仕事なのです!!
・編曲家に必要なスキルとは?
ここまで色々なことをする編曲家。
では編曲するために必要なスキルを具体的に挙げていくと
1、最低限の楽器の知識
2、譜面を作れること
3、DTMによる打ち込みができること
4、プロレベルでのサウンド構築(ソフトによる音源選定)ができること
5、ボーカルをディレクションするための基礎を学んでおくこと
6、ハモメロ、コーラスを作れること
このようなことができることが条件となってきます。
もちろんどれかが欠けていても編曲はできます。
編曲家を目指す方は
やりながら少しずつこれらの項目を経験によりできるようにしていくことが重要です。
・編曲スキルを磨くためにすべきこととは?
編曲において必要な作業やスキルはここまで記述してきましたが
では実際にどのようにその技術を学んでいけばいいでしょうか?
これもいくつか方法があり
1、耳コピ力をとにかく高め、色々な楽曲をDTMで再現してみる
2、実際にバンドなどで楽器演奏を実演してみる
3、色々な楽器を少しでも理解するために触る
4、DTMの使い方を徹底的にマスターする
5、編曲のトレンドを知るため音楽チャート上位の楽曲を常にチェックする
これらをコツコツとやっていくと
確実に編曲レベルは上がっていきます。
これら全てが重要であり、
時間のあるかぎりこれらをおこなっていくことでしか
編曲レベルを上げる方法はないといってもいいくらいです。
この中でも特に
・耳コピ力
・DTMの使い方
この2つは重要であり、なくてはならない技術となります。
私は現在編曲家としても数多くの楽曲に関わらせていただいておりますが
過去のバンド経験と楽器演奏の知識、
DTMの使い方をマスターしていることと1000曲を超える耳コピ経験値により
編曲ができていると思っております。
これもすぐにできたわけではありません。
途中で何度もできないことに遭遇し、
その度に解決策を探し学んできたからこそ
今できているだけです。
私自身もまだ学びの途中ですが、
やればやるだけ伸びるのも編曲家として楽しいところではあります。
当レッスンではこうした編曲についても
徹底的に教えています。
できるようになるまで諦めない。
これさえやっていれば
必ずできるようになります。
今やYouTubeやボカロ界隈などでは
必須となった編曲。
ぜひ編曲技術を習得し、
自分の作品を世に出せるようになってください!!!