皆さんこんにちは!

今日は雨ということで
暖かくなったり寒くなったりと体調管理が難しい・・

そして世の中的にはいわゆる「5月病」という状態でしょうか。

まあ連休明けは誰しも辛いものです。
少しずつまた仕事なり学校なり
生活リズムを整えて頑張っていきましょう!!!

さて本日のお題は

「楽器演奏において本当に必要なこと」

 

について書いていこうと思います。

私も現在音楽レッスンをやっていて
プロ志望の方もたくさんレッスンしております。

ではそういった方が楽器を演奏するにあたり

いったい何を重点的に行えばいいのでしょうか?

また
本当に必要なこととそうではないことについて
色々と私なりの視点からお伝えしようと思います。

簡単に私の経歴を話すと

中学時代よりギター、ドラムをはじめ
大学時代にバンドサークルで通算500曲以上
コピーバンドでギターを演奏してきました。

その後Aqua Timezというバンドに加入し
メジャーデビュー後13年間ギタリストとして活動しました。

そして現在は
作曲家・編曲家・ギタリストとして
楽曲提供や楽曲ギター演奏などをたくさんおこなっております。

そんな私からみて
今音楽業界で必要とされているプレイヤーとはなんなのか。

そんな目線から見ていきます。

 

①本当にテクニックは必要なのか?

音楽レッスンやプロになる条件として必ず問われるのが
「テクニック」の必要性になると思います。

ズバリ言います。

テクニックは

・ある程度必要であるが、飛び抜けて優れている必要はない!

と思っております。

もちろん各楽器の演奏として
最低限弾けなければいけない基準はあります。

その最低限とは

・他の楽器やクリックに対してきちんと合わせられる演奏ができる
・色々なジャンルを知り、その楽曲に適切な演奏の種類を選ぶことができる
・楽器や機材の知識がある程度あり、音色も楽曲にマッチしたものを選択できる
・それに付随して音色を出せる機材をある程度保有している

この辺りになると思います。

さてここでポイントなのは

「テクニック的に難しい演奏レベルは必要とされないことが多い」

ことだと思います。


例えばものすごい速弾きのギターソロだったり
とても速いフレーズのバッキングなどは

実はあまり案件としては多くありません。

世の中で売れている楽曲を聞けばわかりますが、
ほとんどが歌を立てるための演奏です。

つまり難しい演奏よりも
歌に寄り添った演奏が求められることが多いということです。

なので私は
必ず歌と歌詞をしっかり聞きながら演奏するよう
レッスンで教えています。

正直難しいプレイがなくても
いい演奏はいくらでもあるので
JPOPにおいてはそれで十分だと思います。

(難しい演奏の定義としてあくまで今回は速いフレーズなどの意味です。
 コードの難しさやグルーヴの難しさはまた別になります。)

 

 

・演奏の現場で必要なのは対応力

私がギターを弾く案件のほとんどが
デモの段階である程度のギターしか入っておりません。

しかも打ち込みであることが多く
それを生演奏に差し替えるというギタープレイが多いです。

さてここで依頼される内容はというと・・

ほとんどが

・フレーズや内容お任せします!
・カッコ良いギターを弾いてください!
・ギターソロいい感じでお願いします!

こんな感じです(笑)

コード進行だけはコード表に従って弾いてくださいが多いですが
それ以外は指定があまりありません。

つまりこの人なら想像以上の演奏をしてくれる。

そういった信頼度が実際には求められているのかもしれませんね。

また実際の立ち会い現場の場合、
言われたことを汲み取りすぐにフレーズアイデアを演奏できるかも重要です。

これが「対応力」ということになります。


おおよそクライアント様側はアバウトな内容で
かっこいい感じ!いい感じで!!など
言ってくることが多いですが

それを汲み取って演奏して納得させられるかが
対応力ということになると思います。

ここを磨くためには
やはり色々な楽曲のコピー演奏をたくさんすることですね。

それによりフレーズなどの引き出しが増え
流用できるようになっていくと思っております。

 

 

・盲点となるのがリズムとグルーヴ

いい演奏に欠かせないものの1つに

「リズム」「グルーヴ」

を正しく理解していることがあります。

いくら高度な演奏をしていたとしても
リズムがずれていると単純に下手に聞こえてしまいます。

クリックに対して正しく演奏できること以外に
生楽器に合わせて気持ちいいリズムで弾けることも必要です。

またリズムのノリを操作する

「グルーヴ」

を理解し演奏に取り入れることもとても重要です。

楽曲によって演奏するリズムのグルーヴが変わります。

例えばロック系であれば疾走感を出すために
クリックより少し速めにわざと演奏してノリを出したりします。

またスローテンポの16ビート系の場合
後ろめのノリで演奏することで気持ちいいハマり方をすることもあります。

こういったグルーヴもやはり
色々な楽曲での演奏練習が肝となるでしょう。

 

・音楽理論は必要なのか?

音楽をやっている方にとって多くの方が気になるポイント。
それがこの

「音楽理論」

になるかと思います。

こちらもまあ言えることは

「絶対必要ではないが、あればあるほど幅は広がる」

 

といったところでしょうか。

音楽理論は知識として知っていれば
色々な演奏やコード、フレーズを広げていくことができます。

なので知っていた方が音楽レベルは上がっていくと思います。

しかし。

例えばロックバンドのギタリストが
音楽理論を完全に知っておく必要があるかというと

それはないと思います。

アーティストとして活動する場合、
理論的な演奏力よりも
ステージングや楽曲自体の強さが求められます。

もちろん音楽理論があれば武器にはなりますが
それがなくてもドームやアリーナでバリバリギターを弾いている方も当然います。

大事なのは

自分がやるべき音楽、やりたい音楽に対して
音楽理論が必要なのかを考えることです。

私の場合は
理論を知らずにメジャーでの活動を数年続けていました。

それでも特に困ることは最初はなかったのですが、
途中から曲作りやギターフレーズに限界を感じ
理論を1から勉強しました。

その甲斐あって
その後フレーズや作曲が飛躍的に進化しました。

難しいプレイができるようになるというより
色々なアプローチができるようになったという感じです。


もし行き詰まっている方は
音楽理論を学んだ方がいいでしょう。

 

・結局最後の決めては「相手の想像を超える」演奏であること!!

最後に言いたいこと。

演奏を仕事にしたり人から依頼される演奏家になるためには・・

頼んできた相手の想像を超えた演奏を見せることです!!!!

それができれば満足してもらえますし
相手からの評価も上がり継続して依頼を受けることもあります!

そのためにできなければいけないことは

・相手の想像するフレーズなどを即座に演奏できること
・難しさではなくかっこいいフレーズやテイクを残せること
・そのために音楽理論が必要であれば勉強すること
・相手に正確に合わせられるリズム感とグルーヴ感を身につけること

でしょうか。

私は難しいフレーズやテクニックは正直そこまでできません。

ですが対応力やフレーズバリエーションは
今までNGが出たことはありません。

とまあ長々と書きましたが
あくまでこれは私個人の演奏家のイメージです。

アーティストになるかスタジオミュージシャンになるかでも
内容は結構変わります。

ですが、
こういった視点で楽器演奏を見直してみると

日々の練習や学ぶことも
変わるかもしれません!!!

またプロになるか、趣味でやるかによっても
考え方は全然違います。


みなさんも
自分に合ったスタイルで楽器演奏を楽しんでください!!

一番は楽しむことです!

音楽は楽しいもの。

楽しみながら学んでいってください!

 

それではこの辺で。

長文読んでいただき
ありがとうございました!!!!!